社会人の基本としてよく耳にする「報連相(ほうれんそう)」。
報告・連絡・相談の頭文字をとったもので、仕事を円滑に進めるために欠かせない習慣です。
しかし、「大切なのは分かっているけれど、うまくできない」「気をつけているのに失敗してしまう」と悩む人も少なくありません。
そこで今回は、報連相を効果的に行うためのコツと、やってはいけない失敗例をあわせて紹介します。
報連相の基本:3つのポイント
1. 報告のコツ:「早く・簡潔に・正確に」
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早く:結果や問題は後回しにせず、早めに伝える。
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簡潔に:「結論 → 理由 → 詳細」の順に伝えると理解されやすい。
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正確に:数字や日付は特に注意し、誤解のない情報を伝える。
2. 連絡のコツ:「漏れなく・タイムリーに・相手目線で」
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漏れなく:関係者全員に情報を行き渡らせる。
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タイムリーに:必要なときに必要な情報を届ける。
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相手目線で:「この人は何を知りたいのか?」を意識して伝える。
3. 相談のコツ:「早めに・具体的に・選択肢を示して」
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早めに:手遅れになる前に相談する。
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具体的に:困っている状況を整理して伝える。
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選択肢を示して:「A案かB案のどちらが良いか」を聞くと判断がスムーズ。
やってはいけない報連相の失敗例
失敗例1:報告を後回しにする
「終わってからでいいだろう」「自分で解決できるかもしれない」と思い、報告を遅らせるのは危険です。
問題が大きくなってから上司に伝えても、対応できない場合があります。
失敗例2:情報を詰め込みすぎる
一生懸命伝えようとするあまり、細かい経緯を延々と話してしまうケース。
聞き手は結局「で、どうなったの?」と混乱します。
失敗例3:連絡を一部の人にしかしていない
「この人には言ったから大丈夫だろう」と思っても、関係者全員に伝わっていないとトラブルになります。
例えば、進捗を知っておくべき他部署に情報が届いていないと、二度手間や納期遅れにつながります。
失敗例4:相談ではなく丸投げする
「どうすればいいですか?」とだけ聞くのはNG。
上司からすると「考えていない」「責任を取ろうとしていない」と受け取られてしまいます。
失敗例5:相談を我慢して手遅れになる
「忙しそうだから声をかけづらい」「自分の力で解決しなければ」と考え、相談を先延ばしにすると、状況が悪化して大きな損害になることがあります。
報連相は「信頼構築の習慣」
報連相は、単なるルールではなく信頼関係を築くための大切な習慣です。
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報告が早ければ「安心して任せられる」
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連絡が的確なら「一緒に仕事しやすい」
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相談が適切なら「成長している」と思われる
この積み重ねが、上司や同僚からの信頼につながります。
日々の仕事で意識するだけで、業務効率も信頼度も大きく変わります。
ぜひ今日から、失敗例を反面教師にして、効果的な報連相を実践してみてください。
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